コードギアス最終回

「影鈴がテレビにでてた」と夢乃氏からフィギュアもらったのがきっかけで、 見てたのでした。 王道(?)アニメ、なかなか見ない影鈴なので、 こんな面白い作品、見逃してしまうとこでした。感謝ΣG(≧▽≦ (以下ネタバレにつき注意) コードギアスR2最終回。 夢乃氏に言われたとおり他人に思えず^^;、 珍しく主人公に感情移入して見れた作品だっただけに、衝撃的で悲しい終わり方。 ラスト数回の展開で、もはや夢オチにする以外、 命が助かったらケジメがつかないとこまで追い込んでいたので、覚悟はできてましたが… その状況下では確かに精一杯綺麗で優しい終わり方かな。 毎回どんでん返しが楽しく、話もしっかりしててとても良い作品でした('-'* 楽しめたーΣG(≧▽≦ で、しっかりしてて楽しめた作品だからこそなのだけど、 個人的にゼロ・レクイエム編の展開は好きではなかったり。 「世界中が憎む悪の象徴を演じてみせてそれを英雄が倒す」 そんなことで世界が平和になるかどうかなんて、 「ヒトラー」というシンボルを得た世界がその後平和になったか思いだせばすぐ分かります。 そんなものは、本質的な議論を圧殺し、都合良く悪者を作ろうとする人の武器を増やすだけ。 ・・・スザクとシュナイゼルならまさにそういう武器を上手く使っていきそうですが・・ でもそれは平和ではなくて粛清と呼ぶのです。 そう思うと、なんかスザクに陥れられた感が強く>< ナナリーの生存を知ったルルーシュに計画の断行を迫るスザクとか、見返すとトンデモないシーン。 全編を通して彼の行動はキケン過ぎですよ。とんでもない親友選んじゃったものです。 ラグナレクで若本皇帝を否定した直後、ゼロ・レクイエム計画をスタートする前なら、 まだいくつか建設的な手が残ってたし、結果的にナナリーは生きてた(などという展開が許された)わけで、 まだみんな幸せになる余地は残ってたのでした。 それが、一時の机上の平和のために、自身を含めて冗談じゃない数の人々を犠牲にし、 渡してはいけない人に権力を渡してしまうという。。 「世界のための自己犠牲」という強力な盾に隠れたとしても、やっぱりこれは悪手。 捨てゴマを使って誘い込みつつ奇策の一撃に頼る、 ルルーシュ戦術の悪いクセが最後に徹底的に仇になっている形。 それにしても、この作品、まるで相手を理解したら負けだと言わんばかりに、 皆のひとりよがりな善意が徹底的にすれ違い合います。 「素直になればみんなヾ(*'-('-'*)ノ仲良し」派の影鈴としては、いつも、 「あ~、あと一手でみんな幸せなのに、なんでそこで意地はるかな」と歯がみ歯がみ。 脚本家は相当なサディストさんです><。 二期に渡り、ナナリーとスザクと3人での慎ましやかな安らぎを求めて頑張ったルルーシュの最期、 皮肉にも世界には、 ルルーシュを理解できずに憎む人(代表ナナリー)と、 全て理解しておいて受け入れない人(代表スザク) の2種類の人間しか残っていないのでした。 いや、たった一人を除いて。。 というわけで、一通り見終わったところで、一番好みのキャラは誰かな?と考えると 意外にもオレンジ卿ですよ!らぶ! 最初は本当にただの雑魚で、 一期の終わりではどうでもよさそうなキャラのくせに往生際わるいなーくらいだったのが、 なんという上昇株。この株を早期に買ってた人は尊敬。 最後、ただ一人彼だけが、ルルーシュを理解した上で全て受け入れています。 (カレンとナナリーも後で気づくけど、そのことをルルが知る由もなく・・) この寂しい物語は、彼がいることによって辛うじて救われて良いお話になっているのですよ。 エンディングのオレンジ園のシーンでやられました。彼の誇りの証。 なんて気持ちの良い人物でしょう。 意地のせいですれ違う善意が悲劇をよび、言葉を弄んだ偽善ばかりが幅を利かせる、 そんなことばかり繰り返すお話の中、 オレンジ卿は、敵にも味方にも自分にも全力で素直で、 言葉ではなく本質に敬意を払って生きていたのでした。 最初のへたれっぷりが信じられないくらい全力で格好良くなり続けるのもポイント(笑 そこいくと逆に藤堂一派は完璧すぎて魅力には欠ける気配^^; 次点の好みはロイド博士。こういうキャラはいつでも大好きです('-'* セシルさんとの掛け合いは、微妙に今の職場を彷彿させたり(笑 ずっとトップを走ってて、特に失点はなかったのだけど、 最後オレンジの猛追をかわしきれませんでした^^;