□2007年09月25日(Tue)
翻訳
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随分前から分かっていたものの いろんなものの〆切が集中してしまって、 3連休はえんえんと本の翻訳をするハメに><
取りかかる前は楽勝と思ってたのに、 始めてみたら、翻訳というものは相当オオゴトだということに気づかされて スケジュール大混乱@@
原文の意味をできれば一字一句まで損ねないこと、 なるべく自然で読みやすい教科書日本語にすること、 でもすでに定着した訳語があったらそれに従うこと、 そして原文の軽妙でシニカルな雰囲気をどうにかして教科書口調の日本語に反映させること、
これら全てのクオリティを保つのはかなり厳しい気配。 もちょっと砕けたコトバで訳せるとしたら、意味と雰囲気だけは結構正確にできそうですが・・ それでも、意味とニュアンスは頭の中にあるのに、ちょうどいい日本語がないーと悩むこともしばしば。 カタカナ言葉に頼る敷居を下げてからやや楽になりましたが・・ あと、原文が悪いのか、修飾節をだらだらつなげすぎ>< 平気で1文が5、6行あったりします@@ これまた綺麗な日本語にする手間が大変。
そいえば、intelのX86の進化を嘆く下りで、 X86がimpossible to loveなものになってしまった、みたいな文があって、 このimpossible to loveを”萌えない”とか訳せればどんなにかスッキリするかとか悩んでみたり^^; 愛せない、は特に萌え要素のない非生物には大げさだし、 スキになれない、はキツイし、、、てなわけなのですょ。 日本語逸脱してますが@@;
教科書文体な中で”Alas”をいきなり「嗚呼」なんて訳す真似はしたくなくて、 (「Alas,だがこの説明で済むほど簡単ではないのだ!」みたいな感じで良く出てくる) 文の強調の仕方を工夫したりするのだけど、 無念感とか呆れ感漂うときのAlasは案外「サーセン」にかなりよくfitするなぁ とか思ってしまうあたり、サーセン 普段あまりつかわないけど^^;
サーセンの語源は「すみません」らしくて、 英語での慨嘆は日本語だと謝罪が対応するというのは ちょっと文化論ぽく示唆的かもとか思ったり。
BGMとして3日間の作業をずっと支えてくれたのは、 非常に乗り遅れ気味にはまった初音ミク HATSUNE MIKU の歌声(*ノノ もうみっくみくですょ。
声優さんの声の波形データを元に、 テキストと音楽データから歌声を合成するボーカロイドの第二弾。 上手に「初音ミク」という神様を宿らせた気配。 前聞いたボーカロイドよりも確かに自然な声になってる! こんなの↓ http://www.nicovideo.jp/watch/1189843320 http://www.nicovideo.jp/watch/1190171139
あまりにも楽しそうなので、未来デパートAmazonで注文しちゃいました(*ノノ 品切れ続出中らしいので、非常にKonozamaになりげだけど、 10月いっぱいまで仕事佳境なので、ちょうどほとぼり醒めた頃に来るかな?とか期待(〃▽〃)
ちなみに、youtubeとかを通じて海外の一部でも注目されてる気配だけど、 そのあまりに日本語に特化された発音を揶揄して、 ボーカロイドの発する言語はvocalidishとか呼ばれてるそうな(笑 文化の浸透の仕方もいろいろ。
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